顔のゆがみの原因・2つの優先モード

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左右の目の高さ違い
左右の目の高さが違ったり、眉毛のあたりから片目だけ吊り上がった感じになる人もいます。 このパターンも、顎の歪みと同じです。原因は同じで、症状が違うということです。

まず顎の歪みの原因は、重心バランスが原因でした。
ならば必ず顎が曲がって見えるかと言えば、それはNOです。
2つの優先モード
人間には2つのモードがあります。
1つが重心バランスを優先したモード(顎はまっすぐ)。
【重心バランスモード】と呼ぶことにします。
そしてもう1つが、視力を優先したモード(顎は曲がって見える)です。
こちらを【視力バランスモード】と呼ぶことにします。
下の画像の向かって左は頤がまっすぐの【重心バランスモード】です。
向かって右が、目が水平になる【視力バランスモード】です。
【重心バランスモード】の場合は、顔がかたむき顎が真下を向くことが多くあります。
これは吊られている下顎の位置が基準になります。
下あごで重心バランスをとっている、無意識に近い状態です。
そして【視力バランスモード】の場合は、意識的に何かを見る時になることが多いです。
何かをよく見る場合、両目で見る必要があります。
その結果、両目の位置がほぼ水平になります。
この時に頤の位置とずれがあると、顎が曲がって見えるのです。
もちろん、顎の歪みが無い場合はどちらのモードでも曲がって見えません。これが理想ですが、完璧に左右対称もありえませんので神経質にならないようにしましょう。
モードによって見え方が変わる例 鈴木啓太選手
次は実例でモードの違いを解説します。
同じ人でも、【重心バランスモード】と【視力バランスモード】の違いがわかります。
まずは鈴木選手のインタビューページでの写真。普通に立っています。
この時のモードは重心モードです。
ポイントは何かを見ているわけではない、ということです。
また左右の視線を良く見ると分かりますが、少し外斜視気味です。
鈴木啓太選手の【重心バランスモード】
【画像引用:サッカーマガジン 2013/9/24号 P026~ 鈴木啓太選手インタビューページより】
重心優先モードの場合は、吊られた下顎が自然に真下を向きます。
顎は顔の中なのでわかりにくいです。
その代わりにわかりやすいのが口角のラインです。
上唇と下唇のラインがほぼ水平になります。
この時に位置のズレがあると、左右の目の高さが違ったり斜めに見えるのです。
この場合は右目が吊り上がっているように見えますね。
鈴木啓太選手の【視力バランスモード】
次は試合中のカットです。こちらは視力優先モードボールを見ています。
左右の視線がある方向を向いています。
両目で見るときには左右の映像の違いを比べる必要があるので、両目の高さは水平に近くなります。
【画像引用:サッカーマガジン 2013/9/24号 P026~ 鈴木啓太選手インタビューページより】
そのかわり、さっきの写真とは違って口角ラインが斜めになります。
つまり両目で見ることが優先されているので、左右の目は水平になります。
この時に顎の位置にズレがあると、その分下顎の位置がゆがんでしまうのです。
スポーツ選手の場合は、全力で特定の動作をすることがほとんどなので、とても特徴が現れやすいです。これはしかたのないこと、結果のためならどーでもいいことです。
ただ一般人の場合でも日頃の重心バランスの問題や、生活習慣でのクセが偏り過ぎると同じように顔に歪みとなって現れるので気をつけましょう。