笑顔で性格までかわる脳科学的な理由

笑顔の効果
「脳が認める最強の集中力」・林成之さんの本をヒントに。
笑顔でいると否定的な感情や暗い気持ちになりにくく、前向きで明るい気持ちを保つことができます。
実は笑顔を習慣にしていると、性格まで変わってしまうのです。
理由は、日常で楽しいことが多くなってしまうから。
笑顔になると、笑顔の形に表情筋が作られます。
この筋肉の形をもとに、自分の感情に影響を与えます。
作り笑顔でも楽しくなってくる理由ですね。
これは聞いたことがあるでしょう。
さらに笑顔には楽しい気分になる効果があるんです。
顔を動かす表情筋は、A10神経群の中にある「尾状核(びじょうかく)」につながっています。
A10神経群には、「好き・嫌い」「面白そう・つまらなさそう」などの感情をつかさどる神経核が集まっているんですね。
そして尾状核は、学習と記憶システムの重要な部分ということが明らかになっています。
だから笑顔になてみると、脳にはこういう刺激が発生します。
【1】笑顔になると気分が良くなる。(表情筋からの効果)
【2】この時に見ているものや体験していることに対して笑顔でいる。(A10神経群への刺激)
【3】これにより、気分がよい+目の前のできごと=楽しいことだという記憶が作られます。(尾状核への刺激)
こうなると、目の前のことは楽しいことだと思ってしまうわけですね。
そして次に同じ状況になった場合、過去の記憶からこれは楽しいことだと脳は思うわけです。
そこでまた笑顔を作る・・・
と繰り返していくと、楽しいことになってしまうわけですね。
えぇ、錯覚みたいなしくみです。
笑顔で感情をコントロール
たとえば笑顔で運動をする。
この人は男性には珍しく楽しそう。
でもこんな人はあまりいないですよね。
誰かがいるから社交辞令的に作り笑顔を作っている。
これとはちょっと違います。
やってることは楽しいことだ!と自己暗示をかけるようなものですね。
これは、人生においてはとても重要です。
楽しいことしか楽しめない人。
なんでもないことを楽しめる人。(はじめは錯覚なんだけど)
そして楽しいと思ってしまうと、挫折する確率が下がります。
だって楽しいから・・・
これってとても大きな人生レベルの差になりますよね。
さらに、人は人の表情をマネするようにできています。
目の前の表情から、相手の感情を共有するんですね。
つまり、楽しい人の周りには楽しい人が集まる。
楽しい人が集まってなくても、人の楽しい面を引き出せるということですね。
これが【自分の笑顔】から発生すると考えれば、やらない理由がないですよね。
ちなみにオリンピック選手へのアドバイスも行っている林先生の言葉。
スポーツ選手は明るい性格でないと一流になれない、オリンピックレベルのアスリートには暗い性格の人はいないというのも真実です。
林先生が救急医療の現場にいたときも、全員に指導されていたそうです。
出勤前に、鏡の前で満面の笑顔を作ってくるんだそうです。
救急医療のような緊迫した場面でも、笑顔をつくる。
いや逆ですね、そういうミスの許されない状況だからこそ、笑顔で自分の能力を発揮するのも仕事の準備というわけですね。
もちろん、参考にするしないは個人の自由ですけど。