よく笑う人は寿命が伸びる!?

笑い
動物の中でも人間にだけができるという「笑い」
もちろん笑えば笑顔になるわけですが、さらに健康効果も科学的に証明されています。
ズバリ!良く笑う人は、寿命が長い傾向にあります。
笑顔
ミシガン州ウェイン大学の科学者のおもしろい実験が、1950年代の230人の野球選手のプロ野球カード。
カードの写真で笑みを浮かべてる人と、そうでない人を追跡調査があります。
笑顔が少ないプロ野球選手の平均寿命は72.9歳だったのに対して、笑みを浮かべていたプロ野球選手の平均寿命は約80歳。
豪快に笑うグループが一番長生きで、ほとんど笑わない人よりも平均で7才も長生きでした。
笑う頻度
2019年、新しめでそれも日本の大学の研究が発表されました。
山形大学医学部が2万人の健診データをもとに、笑う頻度と死亡や病気のリスクを分析。
ほとんど笑わない人は、よく笑う人に比べて死亡率が約2倍高く、脳卒中など心血管疾患の発症率も高かったそうです。
2016年東京大学の研究チームの研究。
日常生活で笑うことの少ない高齢者は、よく笑う人と比べて脳卒中や心臓病になる割合が高いことが明らかに。
あまり笑わない人は男性では脳卒中が1.47倍、心臓病が1.1倍。
女性では脳卒中が1.95倍、心臓病が1.41倍。
なぜか女性の方が笑いの効果が大きいんですね。
福島県立医科大学 医学部疫学講座
笑顔の効果
じゃぁなんで笑って笑顔になると美容や健康にいいのか?
NK細胞
まず有名なのは、免疫力アップ!
がん細胞を殺すNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化させることは明らかになっていますね。
ガン患者に吉本新喜劇の舞台を見せる、なんてのもあります。
大阪国際がんセンターで「笑いとがん医療の実証研究」など。
http://news.yoshimoto.co.jp/2018/12/entry89302.php
神経ペプチド
笑顔はストレスに対抗する神経ペプチドの分泌が増えます。
これによって心身をリラックスさせることに。
セロトニン
笑い声を出すだけで、幸福感を感じる脳内のセロトニンが増えます。
セロトニンの別名は「幸せホルモン」。
このセロトニンが不足するのも、うつ病の原因の1つ。
抗うつ薬でもセロトニンに働きかけるタイプのものがあるくらいです。
全身
ほかにもなかなか分類しにくい身体反応もあります。
論文ベースではこれらのメリットが確認されています。
- 痛みを感じにくくする
- 糖尿病者の血糖値を下げる
- アレルギー反応を低下させる
- 呼吸機能を改善
- 認知症予防になる
寿命そのももじゃなくても全身のあらゆる器官にも影響があるようですね。
「大笑い」くらいでも、顔の表情筋をマッサージするようなもの。
血流も増えるので、気分がよくなります。
「爆笑」くらいになると、かなりの腹式呼吸を行うことになります。
気分の良い状態で大量に新鮮な酸素が脳細胞に送られる効果も。
全身の力も抜けてリラックスするので副交感神経優位に。
こうなるとこれらの身体反応によって、また別の精神的なメリットが発生したり・・・
まとめ
良く笑う人は寿命が長い。
笑顔、笑いは寿命に大きく影響する。
寿命だけじゃなく日常生活でのメリットが大きい。
意識的に、笑顔や笑う習慣を心がけてみるのもいいですね。
参考
笑いの抗加齢効果
http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/31009/00298965/WS1_004_oohirasi.pdf